
フィラリア予防、ちゃんとできているのかな…?
そんな不安を抱えたことはありませんか?
毎月の投薬は大切だと分かっていても、飲ませ忘れや薬選びの迷い、そもそも「いつからいつまで予防すればいいの?」と悩む飼い主さんは少なくありません。
放置すると命に関わる病気なだけに、間違った知識のまま進めるのはとても危険です。
でも安心してください。
フィラリア症は正しく予防すればほぼ100%防げる病気です。
ポイントさえ押さえれば、初心者でも今日から迷わず対策できます。
具体的には、「毎月1回、決まった期間で継続すること・投薬前に必ずフィラリア検査を受けること・愛犬に合った薬(錠剤・チュアブル・スポット)を選ぶこと」この3つを守るだけで、フィラリア予防はぐっと簡単になります。
私は飼い主歴17年以上・動物看護師として多くの飼い主さんに予防方法を案内してきた経験をもとに、必要な情報だけを分かりやすくまとめました。
ここでは、
などを丁寧に解説します。
読み終える頃には、あなたも愛犬もフィラリア予防で迷うことがなくなり、安心して毎日を過ごせるようになります。
\他の病気予防としてこちらの参考にしてください/
私はミニシュアシュナウザー飼い主歴17年以上、現在動物看護師として働いています。
自宅で2代目ミニシュアシュナウザー、実家で3代目ミニシュアシュナウザーを飼っており、これまでの経験や動物看護師としての知識をもとに情報を発信しています。
ぜひ最後まで見ていってください!

犬のフィラリアとは?症状と感染の仕組み

犬のフィラリア症とは、蚊に刺されることで感染し、心臓や肺に寄生する命に関わる病気です。
体内で成長したフィラリアが血管を塞ぐため、呼吸困難・咳・元気消失などを引き起こし、気づかず放置すると重症化してしまいます。
ここでは、この記事の最初のステップとして
をやさしく解説していきます。
それでは詳しく見ていきましょう。
フィラリア症の原因と感染経路

フィラリアってどうやって感染するの?
蚊に刺されるだけで本当にそんなに危険なの?

フィラリア症は、蚊が媒介する寄生虫が犬の体内に入り込むことで発症する病気だよ🐾
犬のフィラリア症は、蚊に刺されるだけで感染する危険な病気です。
外に出る時間が短くても、蚊が1匹いれば感染リスクはゼロではありません。
フィラリア症の原因は、犬糸状虫という寄生虫の幼虫を媒介する蚊!
蚊に刺されると幼虫が体内に入り込み、次第に心臓や肺の血管へ移動します。
成虫になると血管をふさいでしまい、呼吸や循環に大きな負担をかけます。
筆者は飼い主歴17年以上・動物看護師として多くの症例を見てきました。
重症化して来院する犬のほとんどが「予防の空白」があります。
そのため、感染経路を理解することが、最初の大きな一歩になります。
フィラリア症は以下の流れで感染します。
- 蚊に刺される(刺咬感染)
・フィラリアに感染している犬の血を吸った蚊が、別の犬を刺す
・そのとき感染幼虫(L3)が体内に侵入する - 体内で幼虫が成長する
・皮下 → 筋肉 → 血管の順に移動
・最終的に心臓(右心房・右心室)や肺動脈に寄生
・ここで血流を妨げ、命に関わる障害を起こす
フィラリア症は「蚊に刺された瞬間」から感染が始まります。
だからこそ、確実な予防が愛犬の命を守る最も確実な方法です。

蚊に刺されるだけで感染するって…
予防し忘れたら本当に危ないんだね🐾

そうだよ!
だから毎月の予防薬がとても大切なんだよ!
仕組みを知っていれば、しっかり対策できるよ🐶
フィラリアの主な症状と進行段階

フィラリアに感染したら、どんな症状が出るの?
初期は気づきにくいって本当?

フィラリア症は、初期はほぼ無症状で気づきにくいけど、進行すると深刻な症状が現れる病気だよ🐾
フィラリア症は、初期はほぼ無症状ですが、進行すると命に関わる症状が出る病気です。
フィラリアは、幼虫のまま体に入ったあと血管の中へ移動します。
その後、心臓や肺動脈に寄生して数十センチの成虫に成長します。
寄生虫が増えるほど血流が妨げられ、呼吸や循環に負担がかかります。
動物看護師として17年以上、数多くの症例を見てきました。
症状が出る頃にはすでに進行しているケースが非常に多く、「もっと早く予防していれば…」という相談を何度も受けています。
【初期:無症状〜軽度】
※気づかれないまま進行することが多い段階。
※この段階では飼い主が気づきにくいのが特徴。
【中期:フィラリアが増え始めた状態】
※心臓と肺に負担がかかり始めているサイン。
【重度:命に関わる段階】
※緊急対応が必要。
※命に関わる危険な状態。
フィラリア症の怖さは「初期が無症状」という点にあります。
症状が見えた時点では、すでに進んでいることがほとんどです。

症状が出る頃には遅いって…
すごく怖いね🐾

だからこそ、年1回の検査と毎月の予防薬がめちゃくちゃ大事なんだよ!
症状が出る前に守れる病気なんだ🐶
犬のフィラリア予防はいつからいつまで?

犬のフィラリア予防は、蚊が出始めてから1か月後に開始し、蚊がいなくなってから1か月後まで続けるのが基本です。
多くの地域では5月頃に開始し、11月〜12月頃まで続けるケースが一般的です。
この1か月のズレは、蚊が媒介する幼虫が犬の体内で成長する前に確実に駆除するために必要な「安全期間」です。
この記事のこのパートでは、以下の内容をわかりやすく解説します。
それでは、詳しく見ていきましょう。
地域別の予防開始時期と期間

フィラリアの予防って、いつからいつまで必要なの?
住んでる地域によって違うの…?

地域の気温や蚊の活動時期によって、予防を始める時期と終わる時期は変わるよ🐾
フィラリアの予防期間は、住んでいる地域の気温や蚊の活動時期で変わります。
基本は「蚊が出始めて1か月後〜いなくなって1か月後まで」続けることが大切です。
地域差はあるものの、一般的には5月〜12月が目安です。
フィラリアは、蚊に刺されることで感染します。
そのため、蚊が完全にいなくなったと思っても、体内でフィラリア幼虫が成長している可能性が!
この時期に薬を切らしてしまうと、感染リスクが一気に上がります。
さらに、近年は温暖化の影響で蚊の活動が長期化しており、地域によっては冬でも発生が確認されています。
このため、予防期間はこれまで以上に慎重に考える必要があります。
地域別の予防期間の目安
北海道
東北・関東・中部・関西
四国・九州
沖縄
さらにおすすめ:通年投与(1年中予防)
近年は、次の理由で通年予防を選ぶ飼い主さんが増えています。
迷ったら通年予防が最も確実です。
我が家も通年予防しています。
獣医師に地域の状況を確認し、愛犬に合ったスケジュールを組みましょう。
地域差はありますが、フィラリア予防は「早めに始めて遅めに終わる」ことが安全です。
気候の変化も考慮しながら、確実な期間で予防してあげましょう。

地域によってこんなに違うんだ!
うちの子に合った期間を確認して予防しなきゃ🐾

そうそう!
迷ったら獣医さんに相談して、その地域でベストな時期を教えてもらうと安心だよ🐶
予防を始める前に知っておくべき注意点

予防を始める前に何を確認すればいいの?
検査って本当に必要なのかな?

フィラリア予防薬を始める前は、必ず感染していないか検査を受けることが大事だよ!
感染したまま薬を飲むと、危険な反応が起きることがあるんだ🐾
フィラリア予防を始める前は、必ず検査を受けることが必須!
感染したまま予防薬を飲むと、体に強い反応が出てしまう危険があります。
予防薬は、犬の体内に入ったフィラリアの幼虫を殺すための薬です。
もし、すでに成虫が寄生していたり、多くの幼虫が存在している状態で薬を飲むと、一度に大量の虫が死んでしまい、体が強いアレルギー反応を起こすことがあります。
この反応は重度になると命に関わります。
感染した状態で予防薬を投与すると、以下のような危険があります。
感染したまま予防薬を与えた場合のリスク
これを防ぐために、動物病院では予防開始前の検査をします。
動物病院での検査でわかること
だからこそ、毎年、予防薬を始める前に検査を受けることは絶対に必要です。
「念のため」ではなく、愛犬を危険から守るための必須ステップになります。

検査って「念のため」だと思ってたけど…
そんなに危ないんだね🐾

そうなんだよ!
感染してたら、普通の予防薬が逆に危険になるんだ!
だから毎年の検査は愛犬を守るための大事なステップなんだよ🐶
犬のフィラリア薬の種類と効果の違い

フィラリア薬の種類と効果の違いは、「投与方法と併せて予防できる寄生虫の範囲が異なること」です。
薬によって飲むタイプ・注射タイプなど形状が異なり、さらにフィラリアのみ予防できるものとノミ・マダニなど外部寄生虫まで一緒に予防できるものなど、効果の範囲にも違いがあります。
愛犬の生活環境や体質に合わせて選ぶことで、より確実かつ効率的な予防ができます。
ここでは次のポイントを紹介します。
それでは、詳しく見ていきましょう。
飲み薬の特徴

フィラリア予防薬の「飲み薬」って、どんな特徴があるの?
うちの子でも飲めるかな?

飲み薬には食べやすいタイプもあって、多くの子が嫌がらずに飲めるよ🐾
フィラリア予防の飲み薬は、与えやすく続けやすいのが大きな特徴!
形の種類が多く、愛犬の好みや性格に合わせて選べます。
飲み薬は、食べやすいチュアブルから錠剤まで幅広く用意されており、苦手の少ない予防方法といえます。
特にチュアブルはお肉の風味がついていて、多くの子が「おやつ感覚」で食べてくれます。
飲み薬の主なタイプは次のとおりです。
【飲み薬の種類と特徴】
これらのタイプは、犬の嗜好・体質・生活環境に合わせて選べるため、予防を続けやすい点が大きなメリット!
とくに、「うちの子は薬が苦手で心配…」という飼い主さんでも、チュアブルや顆粒なら取り入れやすく、飲ませるストレスが少なくなります。
飲み薬は、選びやすい・与えやすい・組み合わせ不要という三つの利点がそろっており、初めての予防でも安心して使える方法です。

おやつみたいに食べられるなら、うちの子でも大丈夫そう!
選択肢が多いのは助かるね🐾

そうだよ!
その子の好みや体質に合わせられるから、続けやすいのが飲み薬のいいところなんだ🐶
スポットタイプの特徴

スポットタイプって、首に垂らすだけって聞くけど…
本当にちゃんと効くの?
使い方が難しそうで不安…

スポットタイプはコツさえつかめばとても使いやすいよ!
特徴を知ると安心できるはず🐾
スポットタイプは、首に垂らすだけで使える手軽な予防方法です。
飲み薬が苦手な犬でも取り入れやすく、予防を続けやすい点が大きな魅力です。
皮膚に薬を垂らすと、成分が体内に広がり、フィラリアの予防ができます。
飲めない子でも確実に投与できるため、「食べない」「錠剤を嫌がる」ワンチャンに向いています。
使いやすくするコツは、次の三つです。
【スポットタイプのポイント】
スポットタイプは、薬を飲めない犬でも使える点が大きな強み!
さらに、動きを抑える必要がないため、怖がりの子でも負担が少なくすみます。
また、スポット以外にも「注射」という方法があります。
注射は一回で一年予防できるので、飲み忘れの心配がありません。
ただ、注射は副作用の可能性があり、成長期の子犬には使えません。
さらに、フィラリアだけが対象で、ノミやマダニの予防は別に必要です。
スポットタイプは、飲めない・食べない子でも確実に使える便利な予防法!
滴下する場所と、毛をしっかり分けるポイントさえ押さえれば安心して続けられます。

皮膚に直接つけるって聞くと少し不安だったけど、ポイントさえ気をつければ簡単そうだね🐾

うん!
滴下する位置と「毛をかき分けること」さえ押さえればバッチリだよ!
飲み薬が苦手な子にはすごくおすすめ🐶
犬のフィラリア予防で失敗しないためのポイント

犬のフィラリア予防で失敗しないコツは、「予防薬を毎月確実に続けること」と「適切なタイミングで検査を受けること」の2つです。
フィラリア予防は、1回でも大きく間が空くと感染リスクが急上昇します。
さらに、もし感染した状態で予防薬を与えてしまうと、危険な副作用を起こす可能性も!
だからこそ、決まったサイクルで投薬し、必要な時期に検査を受けることが、愛犬を守る最も安全で確実な方法です。
このパートでは次の内容をわかりやすく解説します。
それでは詳しく見ていきましょう。
予防を忘れたときの対処法

フィラリア予防薬をうっかり飲ませ忘れちゃった…
どうすればいいの?
取り返しがつかないってことはないよね?

大丈夫!
まずは落ち着いて、正しい対処をすれば問題ないことが多いよ🐾
フィラリア予防を忘れたときは、気づいた時点で落ち着いて対処することが大切!
うっかりしてしまうのは、飼い主さんなら誰でもあること!
取り返しがつかない状況になる前に、今できる行動に目を向けましょう。
フィラリア予防薬は、「過去1か月のあいだに体に入ったフィラリア幼虫を駆除する薬」です。
この仕組みのおかげで、数日から1週間ほどの遅れなら、大きな影響が出にくいことが特徴です。安心して、次のステップに進んでください。
忘れた期間によって、対処は変わります。
私自身、動物病院の看護師として多くの「飲み忘れ」を見てきました。
少しの遅れなら、ほとんどのケースで安全にリカバーできています。
一方で、長期間あいたときに自己判断で投薬してしまい、症状が悪化した例もあります。
安全に進めるためには、「短い遅れは自宅で対応」「長い遅れは病院へ」と覚えておくと安心です。
フィラリア予防は「完璧に続けなきゃ」と焦ってしまいがち!
でも、少しの遅れなら取り返す方法があります。
長くあいたときは、専門家の力を借りながら、安全を確認してから再開しましょう。

数日くらいなら焦らなくても大丈夫なんだね!
でも1ヶ月以上あいたら病院に相談したほうがいいんだ🐾

その通り!
早めの投与でリカバーできるけど、長期間空いたときは検査して安全を確認するのが一番なんだよ🐶
検査を受けるべきタイミング

フィラリア検査って、毎年いつ受ければいいの?
予防薬をあげる前に本当に必要なのかな?

うん!
予防薬を安全に使うためには、投与前の検査がすっごく大事なんだよ🐾
フィラリア検査は、予防薬を安全に使うために必ず受けるべき大事なステップ!
犬がすでに感染している状態で薬を飲ませると、急なアレルギー反応やショック症状が出ることがあります。
そのため、予防を始める前に「感染していないことを確認する検査」が欠かせません。
毎年の検査のタイミングは、次の時期が基本になります。
私自身、動物病院の看護師として、毎年の検査がどれだけ大切かを見てきました。
検査をせずに薬を飲ませてしまい、体調を崩した例もあります。
一方で、春にしっかり検査を受けていた犬は、安全に予防を続けられています。
「予防を始める前に検査する」この小さな習慣が、愛犬を守る大きな安心につながります。
フィラリア検査は、飼い主さんにとっては少し手間に感じるかもしれません。
ですが、毎年5月ごろに受けるだけで、薬のリスクをぐっと下げられます。
安全に予防を続けるためにも、年に一度の検査をルーティンにしておくことが大切です。

予防薬をあげる前に検査するのって、安全のために必要なんだね!
5月頃に毎年受ける習慣をつければ安心できそう🐾

その通り!
事前に感染していないか確認できれば、安心して予防が始められるよ!
毎年のルーティンにしておくとラクだよ🐶
よくある質問Q&A

- Qフィラリアってよく聞くけど…
実際どんな症状になるの?
危険っていうけど、どのくらいなの? - A
アクアフィラリアは放っておくと命に関わる寄生虫の病気なんだ!
初期は気づきにくいけど、咳・元気がない・痩せるなどの症状が出て、重症になるとお腹の膨れ(腹水)や赤い尿が出ることもあるよ🐾
- Q同じフィラリア予防なのに、薬の種類も料金もバラバラ…
どう違うの? - A
アクア薬には飲み薬・スポット・注射のタイプがあって、さらにノミ・マダニもまとめて予防できるオールインワンかどうかで値段が変わるんだよ🐾
- Q予防っていつ始めればいいの?
間違えたら意味がなくなりそうで不安… - A
アクア基本は5月〜12月の毎月1回!
でも地域によって蚊の出る時期が違うから、「蚊が出始めて1ヶ月後〜いなくなって1ヶ月後」が目安だよ🐾
まとめ:早めの予防で愛犬を守ろう

犬のフィラリア症は、蚊が媒介して感染し、心臓や肺に寄生して命に関わる深刻な病気です。
しかし毎月の予防薬と年1回の検査を続けるだけで、ほぼ100%防げます。
とても危険でありながら、正しく予防すれば完全に防げる!
それがフィラリア症です。
この記事では、愛犬を守るために必要な知識を解説しました。
これらがすべて理解できれば、フィラリア予防で失敗することはありません。
犬のフィラリア症は、蚊によって体内にフィラリアの幼虫が入り込むことで感染し、気づかないうちに進行してしまう病気!
初期はほとんど症状が出ませんが、放置すると咳や運動不耐性、腹水、心不全などが現れ、命に関わる重症化リスクが非常に高いことが特徴です。
予防は地域によって開始時期や期間が異なるものの、迷ったときは季節に左右されない通年予防がもっとも確実で安心!
予防薬には、飲み薬(チュアブル・錠剤・顆粒)、スポットタイプ、1年に1回の注射タイプなどがあり、それぞれメリットと注意点が異なるため、犬の性格や生活環境に合わせて選ぶことが大切です。
もし予防を忘れてしまった場合は、気づいた時点ですぐに投与し、長期間空いてしまったときは必ず動物病院に相談することが必要です。
また、安全に予防を続けるためには、予防を始める直前やシーズン初め(5月頃)にフィラリア検査を受けることが欠かせません。
このように、フィラリア予防は「確実に続けること」と「正しい知識」が愛犬を守る鍵となります。
フィラリア症は「予防すれば防げる」「放置すると危険」という非常に明確な病気です。
だからこそ、正しい知識を持ち、確実に予防を続けることが愛犬の一生を守る最善の方法となります。
愛犬の健康は、毎日の積み重ねで守られるもの。
この記事が、あなたとワンちゃんの安心した未来づくりのお役に立てば嬉しいです。
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